アライアンス・アライブ 感想10

~ティギー・アルシュタイン教授の人間心理学講座~

35章~37章

35章

魔界から戻った後、何日か意識を失っていたらしいビビアン。

ガリルが休憩室から「意識が戻った」と叫ぶと、コクピットにいた皆が走り出します。そこで、ジーンはティギーに止められ、方舟にいなかったイグナスへ知らせに行くように言われてしまいます。
ため息をつくジーン。やはり、ジーンもビビアンのことが心配だったのでしょう。

ビビアンの意識が戻ったら、確かにイグナスに教えてあげなきゃいけないですよね。
珍しくイグナスに気を遣いつつも、自分では彼のところに行かず、ジーン(27歳)を顎で使うティギー(12歳)。
それも、一刻も早くビビアンに会いたかったからだろうと思うと、ほほえましくてなりません。「本当にビビアンの事好きだねぇ!」とティギーの二の腕をつついて良いですか。

ジーンがギアズロックに行き、イグナスへ知らせると、お礼も何も言わずに走り出すイグナス。執事、余裕ゼロ、と。
せっかく呼びに来たジーンにとっては切ない展開です。
黙って下を向いてしまったジーンの表情が、毛先をところどころ跳ねさせた絶妙におしゃれな髪に隠れて見えなかったのが、切なさを増していました。

方舟に戻ると、ビビアンを助けるために魔界へ行こう、という話になります。
そこで、イグナスから疑問が。なぜ、危険を冒してビビアンを助けるのか、と。

以前のイグナスなら、ビビアンを助けるために人間を利用したとしても、ためらうことはなかったはずです。
でも、人間を、仲間達を危険な目に合わせたくない、という気持ちが芽生えたのでしょうね。

そんなイグナスに、彼の80分の1も生きていないであろうティギーが説きます。
「科学と違って理屈で人は動かない。
そのかわり“誰かのために”っていう
感情一つで動くのが人間なの。」
「多くの人間にとっては当たり前の事」を「当たり前」に言っているだけかもしれません。
それでもなお、ティギーの言葉は、とても鮮やかに胸に響きます。

そういえば、以前、カタコンベ地下1階では、ワイアットの安否を心配するアーシュラに、彼女はこんな事を言っていました。
「そうよ、この急造チームだって
きっと何かのめぐり合わせよ。
この世に偶然なんてないんだから。」
裁きの塔1階でディックを助けたときには、こんなことも。
「義理が廃ればこの世は闇よ!」
彼女は言葉は荒いですが、義理や人情や縁を大事にする人ですよね。

そして、そんなティギーの言葉を受けて、シンプルかつ丁寧にジーンがまとめます。
「綺麗事を言うつもりはありませんが
僕たちがビビアンさんを助けたいと
思う気持ちに嘘偽りはありません。」

「あんたが言うと、途端に胡散臭く
聞こえるからやめなって。」
良いことを言い、ティギーをフォローしたジーンに対して、気兼ねの「き」の字もないコメントを入れるレイチェル。この2人の間に気兼ねなどあるわけないので今更ですが。

反論しないあたり、自分の言葉は信用が薄い、とジーンは思っているのでしょうか。
いやいや、私は、あなたのその言葉は嘘じゃない……、
と、思いたいですよ! 信じたいんです!! 切実に! 心の底から!! ねえジーン!

しかし、自分を顎で使ったティギーを、真摯にフォローしたのに、こんな扱いを受けるジーン。
彼も苦労人ですね。
ジーン、負けるな! 明日はきっと明るい日!

36章

さて、ブルーオアシスへやって来ました。
魔界へ行く方法をブルーに聞くと、対価を要求されます。
その額、50000So。
もしくは、ブルーが個人的に探している4つのアイテムを、すべて持ってくること。

さあどうしましょう。金で解決するか、腕で解決するか。

いずれにしても、ビビアンの言うとおり、50000Soは高額です。
サウザーをスカウトしたときは、10000Soが「このゲームにおいて最大のお買いもの金額」かと思いましたが、それを軽々と飛び越えてきました。
さすがブルーです。

そして50000Soといえば、リリ・マルレーンと一緒に星教主からもらった金額と同じですね。

星教主のお陰で、金で解決もできるのですが……(所持金65001So)。
やはり腕で解決しましょう。うん。

そういうわけで、水魔の巣窟へ向かいます。
今まで何度も水魔の巣窟には潜りましたし、皆強くなりました。
……とはいうものの、この重苦しい雰囲気には慣れません。
……覚悟を決めて突入します。

まずは、祝水の護符をゲット。
……といいますか、借りました。
レンタルは、情報の対価として合っているのか心配ではありますが、持ち主が丁寧な対応で、力ずくで奪うのは抵抗があったので貸してもらいました。

タコのモンスターを逃したときも、型落ちとはいえ、全く問題なく使える部品をくれました。ブルーは何だかんだ言って、やったことは正当に(もしかしたらそれ以上に)評価してくれると思うのです。
そういうわけで、レンタルで通したいと思います。もし、ブルーから追加料金の見積もりがきたら、その時はその時で払いましょう。
……護符のレンタル料金も……請求されたら払う予定です。負けてください(弱気)。

次は、雨の世界と雪の世界の境目にある水魔の巣窟へ。

奈落の底にいた名乗らない水魔には、精気を提供しました。
画面が真っ赤になりますし、少し怖いけれど、……献血みたいなものだと思うことにします。
報酬として、ロストシールドを受領。
血なまぐさい方法かもしれませんが、レンタルではなく所有権がこちらに移っているので、祝水の護符のときより大分気が楽です。

ちなみに、巣窟から出るときにも精気を提供しました。その時は、貪欲さに「まだ足らんのか!」とツッコんだものです。しかし、お金で済ませることも可能なところを選んで巣窟に来ているうえに、送ってもらわず足で出ても良いのです。リスクがあるのは全然不思議ではないですよね。

七孔念珠はあっさりと手に入りました。
戦うこともせず、代償も払わず。
こんなに楽に手に入れても良いのでしょうか。
……いやいや、助かりました。

迷ったのは、最後のレボリューション7です。

奈落の底にいたのは、自称「この楽園の管理者」。

……楽園ですって……?? この水魔の巣窟が??
無いわー。私に言わせりゃ、そんなもんどこにも無いわー。エア楽園よ、それ。
そうじゃなかったらあなたの頭の中が楽園。

……失礼致しました。
ごめんなさい、これから貴重なアイテムをもらおうというのに、ふさわしい態度ではありません。
失礼ついでに、レボリューション7は力ずくで奪おうかな。

アイテムについて聞くと、レボリューション7が欲しければ配下になれ、と条件を出してきます。

……色々気になりますが、まず、ここを楽園と呼ぶ神経の持ち主の配下になるのは不安です。
次に、水魔とは一体何なのか、それも良くわかっていないのに、配下となって良いものかどうか。
更に、配下になった場合、何をすれば良いのでしょうか。
用心棒? 通行人を引きずり込む? 水魔のお世話? 新規水魔の受け入れおよび離脱水魔の……(怖くなって思考停止)。

そもそも、これから魔界へ行くのに、配下をやっている余裕はあるのでしょうか。
……無いわー。

それでも、敵意や悪意が感じられないので、できることなら戦いたくありません。
他の3つのアイテムは戦わずに入手したので、この際、最後まで戦わずに通してやろう、と意地にもなってきました。
結局配下になってみます。
なるようになれ。

そうすると、自由にしてくれていい配下であるという、その事実があればいいと言ってくれます。
……マジですかv(*´∀`*)v

とはいえ、何か証を立てておきたい、ということで、方舟が改名されました。
……ティギーばりのド直球で「名付け親だけハッピー♪」なネーミングセンスです……。
……マジですかil||li_| ̄|○il||li

それでも、この改名を、屈辱だとマチルダが言ってくれたのが凄くうれしかったです。彼女も、「方舟ブリューナク」に愛着を持ってくれているのですね……。えへへ。

ブルーに4つのアイテムを渡す前に、せっかくなので借りてバトルしてみます。
4つとも古万象器です。さすがに、ブルーが探しているだけあって性能が高い。まあ、それをこれからファイナルストライクでバンバン壊すのですが。
いくら鍛冶ギルドの力で直してもらえるとしても、ブルーに知られたら、追加料金を請求されても文句は言えない気がします。
ブルーに縁のある面々は、報告しないでいるのは心苦しいのでは……。
苦い顔をしているサウザーを思い浮かべてしまいました。
でも好奇心には逆らえません。

37章

4つの古万象器を、無事にブルーに引き渡しました。
祝水の護符がレンタルであることや、4つともファイナルストライクで損壊済なことはおとがめなく(休んで修理はしてもらいました)、ブルーに情報をもらえる運びとなりました。

ブルーに4つの古万象器を引き渡した後、ブルーオアシスを出ると、わざわざティギーとアーシュラが、トウコツセンスの新しい舟の名前を呼んでくれます。
……気に入ったのか、ヤケなのか。

何だかんだ言いましたが、方舟の名前が変わる選択をしたことは、私は後悔も反省もしていません。
むしろ配下として束縛せず、名前だけで済ませてくれてありがたいと思っています。
で、でも、名前を呼ばれるたびに襲ってくるこの脱力感は……。
……ちょっとクセになりそう。

プレイ時間
80:01

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